独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
応用情報技術者試験
Applied Information Technology Engineer Examination
応用情報技術者試験(略号AP)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する情報処理技術者試験の一区分です。対象者像は「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」とされています。令和8年度からCBT方式に移行し、従来の午前試験は科目A試験(150分・四肢択一80問)、午後試験は科目B試験(150分・記述式11問出題5問解答)へ名称が変わりました。問う範囲・出題形式・出題数・試験時間に変更はありません。合格には科目A・科目Bの両方で100点満点中60点の基準点が必要です。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の公式ページこんな人が受けています
- 基本情報技術者試験に合格し、次の区分へ進みたいエンジニア
- 実務経験を数年積み、設計や運用の判断を文章で説明する必要が出てきた開発者・インフラ担当者
- 高度試験(ITストラテジスト、プロジェクトマネージャ、ネットワーク、データベースなど)や情報処理安全確保支援士試験を目指し、科目A-1試験の免除を先に確保したい人
- 社内の資格手当や昇格要件で応用情報技術者試験が指定されているIT部門の社員
- SIerや情報子会社などで、提案・見積もりの前提となるIT全般の知識を体系立てて整えたい人
取ると何ができるか
- 合格すると、高度試験および情報処理安全確保支援士試験の科目A-1試験(旧・午前Ⅰ試験)の免除を、合格から2年間申請できる
- 国家試験である情報処理技術者試験の一区分で、IPAは試験合格に有効期限はなく過去の合格が無効になることもないと明記している
- 科目Bが記述式のため、選択式だけでは測りにくい「設計や対処の理由を文章で説明する力」が問われる
- 出題範囲がテクノロジ系だけでなくマネジメント系・ストラテジ系にも及び、開発以外の役割(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査、経営戦略)へ広げる土台になる
- 令和8年度からCBT方式になり、前期・後期それぞれの実施期間の中から会場と日時を選んで受験できるようになった
試験の形式
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表している内容です。確かめられなかった項目は載せていません。 出願前に必ず公式ページで最新をご確認ください。
- 問題数
- 科目A試験:出題数80問・解答数80問/科目B試験:出題数11問・解答数5問
- 試験時間
- 科目A試験150分、科目B試験150分(令和8年度は科目Aと科目Bを別の実施期間に受験する)
- 合格基準
- 科目A・科目Bとも配点100点満点、基準点60点。各時間区分の得点がすべて基準点以上の場合に合格。多段階選抜方式のため、科目A(午前)の得点が基準点に達しない場合は科目B(午後)の採点を行わずに不合格となる。また試験結果に問題の難易差が認められた場合には基準点を変更することがある
- 受験料
- 7,500円(消費税込み)
- 受験方式
- CBT方式。科目Aは多肢選択式(四肢択一)、科目Bは記述式で、問1「情報セキュリティ」が必須解答、問2〜11の10問から4問を選択解答する
- 受験できる言語
- 日本語
- 実施時期
- 令和8年度はCBT方式で前期・後期の2回。前期は申込2026年10月6日〜11月7日、科目A試験2026年10月28日〜11月10日、科目B試験2026年11月24日〜12月6日。後期は申込2027年1月27日〜2月16日、科目A試験2027年2月6日〜2月19日、科目B試験2027年3月3日〜3月15日。合格発表は前期2027年2月頃、後期2027年6月頃の予定
- 有効期限・更新
- 試験合格自体は無期限(IPAは合格の有効期限はないと明記)。ただし高度試験・情報処理安全確保支援士試験の科目A-1試験の免除に使えるのは合格から2年間
難易度の目安
令和7年度春期は受験者38,663人・合格者8,527人で合格率22.1%、令和7年度秋期は受験者44,005人・合格者10,792人で合格率24.5%(IPA統計資料)。多段階選抜方式が採られており、科目A(午前)が基準点に達しない場合は科目B(午後)が採点されずに不合格となる。
想定学習時間
公表なし。IPAは想定学習時間を示していない。受験対策書や指導校が挙げる一般的な目安は200〜500時間程度とされるが、これは実施団体の公表値ではない。
出題範囲
- 科目A:テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術)科目A全80問・各1.25点(系別の出題数は非公表)
- 科目A:マネジメント系(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査)科目A全80問・各1.25点(系別の出題数は非公表)
- 科目A:ストラテジ系(システム戦略、システム企画、経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ、企業活動、法務)科目A全80問・各1.25点(系別の出題数は非公表)
- 科目B 問1:情報セキュリティ(必須解答問題)20点(1問必須)
- 科目B 問2〜11:経営戦略/情報戦略/戦略立案・コンサルティング技法、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、組込みシステム開発、情報システム開発、プログラミング(アルゴリズム)、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査(選択解答問題)各20点(10問から4問を選択)
よくある質問
- 「午前・午後」という呼び方はもう使わないのですか。手持ちの過去問は使えますか。
- 令和8年度から「午前試験」は「科目A試験」、「午後試験」は「科目B試験」に名称変更されました。IPAは、問う知識・技能の範囲、出題形式、出題数、試験時間に変更はないと明記しています。したがって過去問の午前=科目A、午後=科目Bとして学習に使えます。
- 科目A(午前)が基準点に届かなくても、科目B(午後)で挽回できますか。
- できません。応用情報技術者試験は多段階選抜方式を採っており、試験要綱に「午前試験の得点が基準点に達しない場合には、午後試験の採点を行わずに不合格とする」と定められています。
- 合格基準の60点は毎年必ず同じですか。
- 試験要綱では科目A・科目Bとも配点100点満点・基準点60点と定められていますが、同じ要綱に「試験結果に問題の難易差が認められた場合には、応用情報技術者試験、高度試験及び支援士試験では基準点の変更を行うことがある」とも明記されています。
- 科目Aと科目Bは同じ日に受けるのですか。
- 令和8年度は別の実施期間です。前期であれば科目A試験が2026年10月28日〜11月10日、科目B試験が2026年11月24日〜12月6日で、それぞれの期間内で日時と会場を選んで受験します。
- CBTになったので、試験直後に合否が分かりますか。
- 分かりません。科目A試験の得点は試験終了後に試験端末に表示されマイページでも確認できますが、科目B試験の得点は試験端末に表示されません。合格発表は前期・後期それぞれの試験実施期間の終了後にまとめて行われ、前期分は2027年2月頃の予定です。
このページの出典
数値は下記のページで確認しました。試験制度は変わります。出願前に公式で最新をご確認ください。
