独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
情報セキュリティマネジメント試験
Information Security Management Examination
情報セキュリティマネジメント試験(略号SG)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する情報処理技術者試験の一区分です。対象者像は、情報システムの利用部門において情報セキュリティリーダーとして部門の業務遂行に必要な対策や組織の情報セキュリティ諸規程を理解し、情報および情報システムを安全に活用するために、情報セキュリティが確保された状況を実現し維持・改善する者とされています。技術者向けではなく「ITを利活用する者」を主な対象とするため、出題範囲から技術的な項目が除外されています。CBT方式で随時実施され、120分の一つの試験時間内に科目Aと科目Bをまとめて実施します。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の公式ページこんな人が受けています
- 情報システムの利用部門で、部門の情報セキュリティ対策や社内規程の運用を任されている担当者
- 総務・人事・経理など、個人情報や機微な情報を日常的に扱う部門の管理者
- 委託先管理やクラウドサービス利用の可否を判断する立場にある部門長・現場リーダー
- ITパスポート試験に合格し、情報セキュリティの領域を一段深く学びたい人
- 技術職ではないが、社内のインシデント対応体制(CSIRTなど)に関わることになった人
取ると何ができるか
- 情報処理技術者試験の一区分であり、IPAは試験合格に有効期限はなく過去の合格が無効になることもないと明記している
- 出題範囲が「ITを利活用する者」向けに設計され、技術的な項目が意図的に除外されているため、技術職以外でも扱える範囲に絞って学べる
- 重点分野がセキュリティと法務の2つに定められており、情報セキュリティ管理策やISMSと、サイバーセキュリティ基本法・不正アクセス禁止法・個人情報保護法などの関連法規を一体で押さえられる
- 科目Bが「技能を問う」問題として設けられており、規程やインシデントの場面に当てはめて判断する形式で問われる
- CBT方式で年間を通じて随時実施されるため、社内の異動や担当替えのタイミングに合わせて受験日を決められる
試験の形式
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表している内容です。確かめられなかった項目は載せていません。 出願前に必ず公式ページで最新をご確認ください。
- 問題数
- 60問(科目A 48問、科目B 12問)。ただし評価は54問で行い、残りの6問は今後出題する問題を評価するために使われる
- 試験時間
- 120分(一つの試験時間内に科目Aと科目Bをまとめて実施)
- 合格基準
- 総合評価点600点以上/1,000点満点。採点はIRT(項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出する。科目別の基準点はなく、総合評価点のみで判定される
- 受験料
- 7,500円(消費税込み)
- 受験方式
- CBT方式。科目Aは多肢選択式(四肢択一)で知識を問い、科目Bは多肢選択式で技能を問う
- 受験できる言語
- 日本語
- 実施時期
- CBT方式により年間を通じて随時実施(令和4年度までは上期・下期の実施だった)
- 有効期限・更新
- 無期限。IPAは試験合格の有効期限はなく、過去の試験合格が無効となることもないと明記している
難易度の目安
令和7年度は応募者50,226人、受験者45,924人、合格者32,141人で合格率70.0%(IPA統計資料 令和8年3月分)。合否は素点ではなくIRTによる総合評価点600点以上(1,000点満点)で判定される。
想定学習時間
公表なし。IPAは想定学習時間を示していない。市販の対策書などが挙げる一般的な目安は50〜100時間程度とされるが、これは実施団体の公表値ではない。
出題範囲
- 【重点分野】テクノロジ系 技術要素/セキュリティ(情報セキュリティ、情報セキュリティ管理、セキュリティ技術評価、情報セキュリティ対策、セキュリティ実装技術)
- 【重点分野】ストラテジ系 企業と法務/法務(知的財産権、セキュリティ関連法規、労働関連・取引関連法規、その他の法律・ガイドライン・技術者倫理、標準化関連)
- テクノロジ系 コンピュータシステム/システム構成要素(システムの構成、システムの評価指標)
- テクノロジ系 技術要素(セキュリティ以外)/データベース、ネットワーク
- マネジメント系 プロジェクトマネジメント/プロジェクトマネジメント
- マネジメント系 サービスマネジメント/サービスマネジメント、システム監査
- ストラテジ系 システム戦略/システム戦略、システム企画
- ストラテジ系 企業と法務(法務以外)/企業活動(経営・組織論、業務分析・データ利活用、会計・財務)
よくある質問
- 6割正解すれば合格ですか。
- 素点の6割という基準ではありません。試験要綱では、採点はIRT(項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出するとされ、合格基準は総合評価点600点以上/1,000点満点と定められています。正答数と評価点は単純比例しません。
- 科目Aと科目Bで、それぞれ基準点をクリアする必要がありますか。
- ありません。試験要綱では「情報セキュリティマネジメント試験では、総合評価点が基準点以上の場合に合格とする」と定められており、科目別の基準点は設けられていません(基本情報技術者試験は科目ごとに基準点がある点と異なります)。
- 60問すべてが採点対象ですか。
- いいえ。試験要綱では、出題数60問のうち評価は54問で行い、残りの6問は今後出題する問題を評価するために使われると定められています。内訳は科目Aが48問、科目Bが12問です。
- 暗号やネットワークの技術的な内容はどこまで問われますか。
- 試験要綱の出題範囲では、本試験は「ITを利活用する者」を主な対象とすることから技術的な項目は除外すると明記されています。ただし知識項目例には共通鍵・公開鍵・ハッシュ関数、IPsec、SSL/TLSなどが挙がっており、利活用する側が理解すべき範囲では出題されます。
- 試験日はいつですか。基本情報技術者試験と同じように科目を分けて受けるのですか。
- CBT方式で年間を通じて随時実施されており、固定の試験日はありません。基本情報技術者試験と違い、科目Aと科目Bは一つの試験時間(120分)内にまとめて実施されます。
このページの出典
数値は下記のページで確認しました。試験制度は変わります。出願前に公式で最新をご確認ください。
